思考記録場

日常生活の中で気になったことや、感じたこと、考えたことを記述するだけの場所。

昆虫を食べたい

僕は昆虫を食べたい。具体的にはバッタ、セミ、カブトムシ、クワガタ等である。理由は2つある。

 

1つ目の理由は単なる好奇心である。昆虫食に興味がある。将来的に世界人口が増加し、食糧不足になることが危惧されている。僕は昆虫がこの問題を解決してくれるだろうと予測しているのだ。昆虫はタンパク質を多く含んでいて、短期間で爆発的に増殖可能だ。食料としてのポテンシャルが非常に高い。さらに、昆虫は豚や鶏などの飼料にもなり、昆虫を食べることに抵抗がある人でも、昆虫を与えて育てられた家畜を食すことで間接的に利益を受けることができる。ちなみに、現在は家畜の飼料として穀物等が使用されることもあり、昆虫を穀物の代わりとして家畜に与えることで、我々がその穀物を食べることができる。さて、ここでもし僕が実際に昆虫を食べてみて、美味しいと感じたら、この説を強く人に勧めることができる。昆虫の味への好奇心は日に日に高まるばかりである。

 

2つ目の理由は会話のネタにしたいからである。もし、友人が「カブトムシってカッコイイよね」と言った時、僕が「味も美味しいよね」と言えば、友人は間違いなく抱腹絶倒するだろう(ここでドン引きされる可能性を指摘されるかもしれないが、ドン引きする人は僕と友人関係にならないと思うので、問題はない)。抱腹絶倒するだけでなく、「食べたん!?」とツッコミへ誘導し、会話を展開することも容易だ(ここで友人もカブトムシを食べた経験があり、美味しいよねとサラッと言われる可能性を指摘されるかもしれないが、それはそれで話が進んで面白い)。ツッコミに対して「食べたよ。美味しいけど、外骨格を取り除くのが手間だった」等と返せば、友人は間違いなく笑いすぎて呼吸困難を起こすだろう。昆虫を食べるという経験が、僕を模範的関西人へ変えてくれるのだ。

 

しかし、悲しいことに僕は昆虫を食べることができない。僕は甲殻類アレルギーを持っているのだ。エビやカニを食べると、奴らに含まれるトロポミオシンというタンパク質がアレルゲンとして反応してしまう。このトロポミオシンの構造が節足動物はだいたい似ているらしく、甲殻類アレルギーの人は昆虫も反応する可能性が高いらしい。病院で何度も受けた血液検査によると、僕の甲殻類アレルギーはかなり酷く、下手するとアナフィラキシーショックで病院送りもありうるそうだ。好奇心とネタのために命を賭けるのはどうかと思う。

 

よって、僕は昆虫を食すためにアレルギーを完治しなければならないが、現在の医学ではアレルギーの完治方法は未だ研究段階である(花粉症の研究は進んでいるらしく、スギ花粉に関してはアナフィラキシーショックを起こしにくいワクチンが開発されているようだ。食物アレルギーに関しては未だ確立していない。少なくとも僕は知らない。怪しい治療法は存在するが、怪しい)。したがって、僕はアレルギーの治療法を研究しなければならない。僕は昆虫を食べるために研究者を目指す。

 

もし、この文章を読んであなたが昆虫を食べたいと思ったのならば、ぜひ食べて感想を聞かせて欲しい。