思考記録場

日常生活の中で気になったことや、感じたこと、考えたことを記述するだけの場所。

将来の夢

こんにちは。こちらは現在深夜3時。神戸の飲み会を終電で帰り、地元で朝までコースのツレと合流。三次会の店を追い出されてカラオケへ避難すると、早々にツレはご就寝。起こしてはいけないので歌うこともできず、久しぶりにブログを開いた次第でございます。酒が入ると筆が軽くなります。この軽さに任せて自らの将来について書き記そうかと思います。誤字脱字がないように努めますが、如何せん私も泥酔気味ですので、多少は許していただけたらと思います。

 

初めて将来の夢を決めたのは幼稚園の頃でした。両親が新居の一軒家を建てたことに触発され、私は大工さんに興味を持ちました。自分より何倍も大きな建造物を建てる職業はとても格好よく見えました。しかし当時の私は高いところがひどく苦手であったため、大工さんになりたいとは思えませんでした。そんな時、母親から建築士という職業を教えてもらいました。建築士は建造物の設計図を作成する職業であり、高いところが苦手であっても建築に携われる職業であるようでした。私は建築士という職業があることに喜び、初めての将来の夢として掲げたのでした。

 

その後、小学生となった私は運命の出会いを果たしました。下校の時間、校門の前に立っていた若い兄ちゃん。彼から貰ったチラシに書かれていたのは少年野球への勧誘。私は速攻で申し込み、少年野球チームへ所属することになりました。ドッジボールが得意だった私は肩に自信がありました。次第にピッチャーを務めるようになり、出場した試合では三振か四球か死球という輝かしくも危なっかしい成績を収め、小さな大会で優勝するくらいの活躍をしました。私はプロ野球選手を志しました。

 

その後、中学生となった私は運命の出会いを果たしました。中二の春、新たしく赴任した中年の野球部顧問。彼から繰り出される定期的な暴力。私は素行が良かったので餌食にはなりませんでしたが、後輩がバットを投げつけられているのを見て退部を決意しました。彼から学ぶことなど何もないと思いました。私は夢を失いました。

 

その後、高校生となった私は運命の出会いを果たしました。高一の春、クセの強い中年の生物教師。彼から繰り出される面白い生物の雑学。何となく物理を履修して何となく工学部に行く予定だった私は大幅に路線変更し、生物選択で理学部を志しました。この生物教師と楽しく過ごしていたら、なんと生物の模試がすこぶる良い成績となりました。いけるやんと思いました。私は生物の研究者を目指すようになりました。

 

その後、大学生となった私は運命の出会いを果たしました。ということはなく、平々凡々な学生生活を過ごしました。朝起きて大学へ行き、生物を学んだり、学ばなかったりしました。学ばなかった期間の方が長かったように思います。生物の研究者を目指して大学へ入学したのに、生物がつまらなく感じ、次第に生物への熱が冷めていきました。私は夢を見失いました。

 

そんな時、ふと頭をよぎったのは高校時代の思い出でした。クセの強い高校教師と楽しく過ごした日々。近所のため池に赴き絶滅危惧種の植物を保全したあの日々。小学校を訪れ子供たちに環境教育を行ったあの日々。どれも楽しい思い出でした。もう一度これをやろうと思いました。

 

こうして生物多様性保全と環境教育を夢に掲げた私は、これを成し遂げられる大学院を探しました。見つけました。しかも地元に。ここしかないと思いました。受けたら受かりました。

 

私は今、大学院でやりたかった研究ができており、夢が叶ったといって差し支えない生活をしています。毎日がとても楽しいです。とても楽しいので、このまま博士になろうと思いました。これが私の今の夢です。

 

そんなこんなで楽しい今を過ごしている私なのですが、最近よく考えていることがあります。それは未来の私の夢についてです。今の私は博士になりたいという夢を抱えていますが、未来の私はいったい何を目指しているのでしょうか。一流の博士を目指しているのか、それとも全く異なる職種を目指しているのか。最近はこればかりが気になって夜も眠れませんし、実際に今も深夜のカラオケボックスで寝ている友人の横でこんな文章を記しています。

 

こんなことが気になっているのにはもちろん理由があります。それは私が生来の飽き性であることです。ここまで読んでくださった皆さんはお気づきかもしれませんが、私の人生は目指す先がコロコロと変化しています。今までの人生、長期間をかけて何かを成し遂げた経験はありません。長く続けられていることといえばツレとの友人関係と皮膚科への通院くらいなものです。こんな私ですから、いつかは研究が楽しくなくなってしまうのだろうという予感がしていますし、おそらくこの予感は的中するのだろうと思っています。楽しいと思っていたことが楽しくなくなることは、愛している人が愛していた人になることと同じくらい悲しいことです。

 

未来の私も、今と同じように楽しく過ごせていることを願います。

 

気づけば時刻は午前5時。カラオケを追い出される時間です。ツレを起こして帰りましょう。さようなら。