思考記録場

日常生活の中で気になったことや、感じたこと、考えたことを記述するだけの場所。

1年の振り返り ②講義

大学の講義を振り返る。

 

名大は講義をいくら履修しても文句は言われない(他大学に行った友人は履修制限があると言っていた)ので、教職以外の講義は取れるだけ取った。結果、僕は高校時代に選択していた生物と化学のみならず、物理や地学までも学ぶことができた。この4科目を学ぶことは僕の目標のひとつでもあった。高校時代に神大教授と話す機会があり、神大で4科目全てを学ぶことが出来るか聞いた時、それはどこの大学でも難しいと言われたので諦めていたのだが、いつの間にか成し遂げていた。名大に来て良かったと思う。ちなみに、講義の評価は、生物と化学よりも、物理と地学の方が良かった。

 

僕は特に生物の勉強がしたくて理学部に進学したのだが、現時点では生物の講義に不満を抱いている。既知の内容が多く、ぼけーっと聞いているとあっという間に終わってしまった。他の学生もつまらないと感じていたのか、講義が進む度に前方に座る人が減っていった。僕は1番前に座っていたのだが、ひどい時は僕の後方5列ほどが無人だった。寂しかった。このままでは僕が目立ち過ぎると思ったので何度も後方へ下がろうと考えたが、前に誰も座っていない中で講義をしなければいけない教授の気持ちを考えると、後ろへ下がることは出来なかった。名大理学部は2年から学科が分かれ、僕は生命理学科へ進学する。生物好きが増えると思うので、僕以外の誰かも前列へ座ってくれることを願う。

 

他の大学がどうなのかは知らないが、名大理学部は文系科目のような講義も履修することができる。僕は社会心理学入門のような講義を受けた。人の心理を実験を通して論理的に考えるのはとても楽しかった。講義を受けていて、理学部にはショウジョウバエを用いて脳科学を研究している教授がいることを思い出し、将来的には生命理学は心理学と融合していくのではないかと感じた。各学問の繋がりを実感することができたのは良かったと思う。

 

第二言語は中国語を選択した。中国語でも母親のことをママと呼ぶのが面白かった。教授によると、母親のことをママに近い発音で呼ぶ言語は沢山あるらしく、面白いことに語源は違うらしい。ママというのが赤ちゃんの発音しやすい音なのではないかと言っていた。また、教授は、子どもがどのように言語を理解していくかを解明することが言語学の重要な仕事だという話をしてくれた。これは生命理学科にとっても重要な研究題材だと思った。ここでも生命理学と他学問の繋がりを感じることができた。中国語自体はとても簡単だった。ドイツ語の方が楽だという人もいるが、僕は第二言語の中では中国語が1番楽に単位を取れると思う。

 

体育のような講義もあり、僕はソフトボールとバレーボールを行った。週1回の講義なので、日に日に体力の衰えを感じた。やはり人間は何もしないと体力が落ちる。2年からはこれらの講義がなくなってしまうので、自発的に何かをしないと運動が週0になってしまう。何かをしたいが、その何かが定まらない。非常に困っている。

 

実験の講義もあった。僕は化学実験を履修した。毎回白衣と安全メガネを着用した。僕は高校時代に自然科学部に在籍していたが、フィールドワークばかりしていたので、白衣と安全メガネは新鮮だった。実験は楽しかったが、具体的な内容はもうほとんど忘れた。アンモニアが臭かったとか、硝酸銀だか何だかの銀を含む化合物を使って、大学って金持ちだなと思った(高校時代にカメムシ酸で銀鏡反応を確認したいと先生に懇願したら、硝酸銀は高いから生徒に使わせないと言われた過去がある)くらいしか覚えていない。ちなみに僕は生物学実験も履修しようとしたが、抽選漏れした。絶望した。

 

1年間で色々な講義を受けたなと思う。上に書いた通り、次からは生命理学科として講義を受けるので、より発展した内容を聞けると思う。楽しみだ。