桃太郎。日本人であれば誰しもが1度は読んだことがあるだろう。実は、誰もが親しんだあの物語には問題点がいくつも描写されている。
「むかしむかし、ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました」
老人夫婦のみの家庭である。過疎地域での少子高齢化を象徴する描写だ。将来的に夫婦のどちらかが身体を悪くし介護が必要になった時、老老介護になることが予測される。
「おじいさんは山へ柴刈りに」
若い世代が家庭にいないため、老齢でありながら仕事をしなければならない。また、この山がおじいさんの所有物でない可能性がある。所有者の許可を取っていない場合、これは窃盗である。
「おばあさんは川へ洗濯に」
川へ直接洗剤を流すことになり、環境破壊である。
「おばあさんは流れてきた桃を家へ持って帰りました」
落ちているものを拾って持って帰るのはよくない。
「桃の中から元気な赤ちゃんが」
これは問題点ではないのだが、個人的に気になることがあるので紹介する。はたしてこの赤ちゃんは人間だろうか。桃から赤子が生まれたという事例は聞いたことがないので困っている。もし誰か桃太郎に出会うことがあれば、是非ともDNAを調べて欲しい。あと臍があるか確認して欲しい。
「桃から生まれたので桃太郎と名付け」
安直すぎる。
「ある日、桃太郎は言いました。『鬼ヶ島へ行って、悪い鬼を退治します』」
先に警察へ通報すべき。悪いかどうかは裁判官が決めることであり、桃太郎が決めつけてよいものではない。法治国家において偏見を元にした私刑は許されない。
「イヌはきびだんごをもらい、桃太郎の仲間に」
野生生物に餌付けをするのはよくない。1度餌付けをされた野生生物はその味を覚え、人里に降りてくることがある。獣害や交通事故に繋がりかねない。また、野犬に無闇に近寄るのは危険だ。野犬に出会った時点で市役所、保健所、動物保護センター等に連絡すべきである。
「サルはきびだんごを(ry」
野生生物に餌付けを(ry
「キジは(ry」
野生生物に(ry
また、キジ等鳥獣の捕獲は原則禁止であり、許可が必要である。
「遂に鬼ヶ島へ」
不法侵入の可能性がある。
「桃太郎は刀を振り回して大暴れ」
明らかな銃刀法違反。殺人(鬼)未遂。
「鬼から取り上げた宝物を車に積んで家へ」
やってる事は鬼と変わらない。もはやどちらが本物の鬼か分からない。
「そして3人(翁、嫗、桃太郎)は宝物のお陰で幸せに過ごしましたとさ」
とどのつまり宝物は元の持ち主へ返されていない。正に鬼畜の所業。仲間にしたはずの3匹も行方不明であり、もし逃がしたのであれば飼い主失格である。生半可な気持ちで生物を飼ってはいけない。
このように、桃太郎には問題点がいくつも存在し、一説によると、日本の犯罪者の多くは桃太郎を読んだことがあるという。大変危険であるため、桃太郎は今すぐ焚書するべきである。
はい、茶番おしまい。日本人なら誰もが知ってるんだから、そりゃあ日本の犯罪者もだいたい知ってますよ。焚書する必要なし。桃太郎に限らず、他の物語、漫画、アニメ、映画、ゲーム、その他一切の作品が犯罪を助長することは皆無に等しいだろう。凄惨な事件が起こる度に、マスコミによって容疑者の生活が隅々まで暴露され、これらが犯罪者の人格を形成したと報道されることがあるが、そこに論理的根拠が存在するかどうかは疑わしいものだ。