思考記録場

日常生活の中で気になったことや、感じたこと、考えたことを記述するだけの場所。

マクドナルドさんごめんなさい

某日、マクドナルドの駐車場で事件を起こしてしまった。

 

僕はとある友人Nと遊んでいた。時刻は午後10時を過ぎ、そろそろ帰ろうという話になった。Nは車のエンジンをかけようとした。しかし、エンジンはかからなかった。

 

「最近調子悪いんだよなー」とNは言った(Nは僕と同じく兵庫県出身だが、最近関西弁を捨てつつある)。実際にその日は他の場所でもエンジンを掛け直している場面が度々あったので、調子が悪いのは本当らしかった。僕は特に心配もせず、今回も2、3回繰り返せばエンジンがかかるだろうと思っていた。しかし、エンジンはかからなかった。

 

「キーの電池がなくなったかも」とNは言った。Nの車は最近よくあるスマートキーだった。スマートキーの電池は1年ほどしかもたないので、こういうこともあるだろうと思った。電池が切れても、スマートキーに内蔵されている小さな鍵を使えばエンジンをかけられるらしかったので、僕は特に心配もせず、早く帰りたいなと思っていた。しかし、エンジンはかからなかった。それどころかセキュリティの警告音がけたたましく鳴り響いた。

 

流石にびっくりした。Nは家族に電話をし、何か話していたが、あまり解決法は分かっていないようだった。ただ待っているのも申し訳なかったので、僕はGoogle先生に解決法を求めた。Google先生は、スマートキーの電池が切れた時の対処法は車によって違うことを教えてくれた。役に立たない情報だった。

 

しかし、Google先生は、対処法が違うことの対処法として、車の取扱説明書を読むべきだと教えてくれた。役に立つ情報だった。というか、初めからそうするべきだった。僕はNにこのことを伝え、Nは取扱説明書を読み始めた。しばらくすると、Nは取扱説明書を置き、エンジンをかけようとし始めた。僕はNが解決法を理解したのだと確信し、早く帰りたいなと思っていた。しかし、エンジンはかからなかった。

 

僕はNが置いた取扱説明書を読んだ。Nは焦っていたのだろう、Nが読んでいたページに書かれていたのは、エンジンのかけ方ではなく、ドアの開閉法だった。僕はエンジンのかけ方が載っているページを探し、その方法を読み上げてNに伝えた。Nはその方法を試した。エンジンがかかった。

 

どうやら、スマートキー本体をキーの差し込み口に近づける必要があったのだが、Nはこれを忘れていたようだ。スマートキーは電池が切れているはずなので、これは電磁誘導の原理を用いており、スマートキーにはコイルが内蔵されているのではないかと思った。後で調べてみると、正しくその通りだった。やっぱり僕は天才だ。

 

僕が天才だというのは冗談だが、今回の問題を冷静に対処できた点は評価して頂きたい。

 

そんなこんなで、僕は家に帰ることが出来た。今回の件で、取扱説明書の重要性を再確認した。僕は普段は説明書を読まずに新しい家電などを使ってしまうタイプの人間なので、これからはしっかりと説明書を読もうと思った。

 

これから僕の同級生達も続々と車に乗り始めることが考えられる。緊急時の対処法として、説明書がどこにあるのかくらいは確認することをオススメする。

 

夜遅くの駐車場で爆音の警報を鳴らしてしまった(実は1回だけでなく2回鳴らした)ので、マクドナルドには申し訳ないことをしたと思っている。最後ではありますが、この場を借りて謝罪申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。